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糸作り・布作り [裏磐梯の自然]

自然の中をご案内していていつも思うことは、人は自然の中からたくさんの恵みを得て
生きているんだということです。
食べ物、薬、家造り、衣服など、あらゆるものを自然から取りだし作り出し
生活を営んできました。
しかし、そこには先人たちの知恵と工夫が結集されているにもかかわらず
そのありがたさを感じる機会は少ないものです。

南会津に昭和村という過疎の村がありますが、そこに「からむし織り」という
素晴らしい伝統産業があります。 からむしは青苧のことですが
自然のフィールドには青苧の仲間があちこちにあります。

ならばそれを使って布を織ってみようというのが今回の企画の出発点です。
大昔の人は、栽培ではなく自然にあるものをそのまま使って糸にして布を織ったはずですから。

P1550559のコピー-s.jpg
自然のからむしを刈り取る

P1550567のコピー-s.jpg
根元の方を割って縦に割き、表皮を取り出す


P1550576のコピー-s.jpg
苧引きと呼ばれる繊維だけを取り出す作業

昭和村では苧引きができないとお嫁に行けないというくらい重要な仕事で
見た目には簡単そうに見えて、実は中々長い繊維を取り出すのは難しいんです。

P1550577-s.jpg
苧引き前のものと繊維だけになったもの

取りだした繊維は乾燥して保存ができます。
昭和村では、夏の間にここまでやっておいて農作業がない冬に布を織りました。


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